タイトルから誤解されてしまうかもしれないが、先に言っておくと今回の記事は上の動画を批判する為に書いているわけではない。この動画に関して言えば、僕は大好きで何回も何回もこのトークだけで40分という動画を再生した。喋りの旨さ、話の面白さ、言っている内容、本当に勉強になるところが多い。これほど自己啓発的になれる内容で、それがしかもタダで視聴できるなんて、ありがたいことこの上ない。動画内でもDJ社長が「この動画を見て本当に動き出すヤツなんて本当にいないから」(35:25あたり)なんて仰るが、巷に溢れている自己啓発本よりはよっぽど訴求力はあると思う。少なくとも僕自身はこうして記事にしてみたくなったりはした。

この動画に限らず、最近よくこの「好きなことで生きていこう」というフレーズを目にする。90年代であれば、ヒットソングのランキングの中に、2、3曲くらいこのフレーズが入っていそうだ。「自由」とか「羽ばたいて」みたいなノリで。僕がここに感じる違和感とは、”そんなにみんな好きなことで生きていないのだろうか”ということ。僕自身パッとしない冴えない営業マンで、現状に満足かと言われればまだまだだけど、嫌いなことで生きているとは思っていないし、何より、自分で選択してきて今に至っているので、この「好きなことで生きていこう」という言葉がここまで広まっていることに対して、他責に思いながら生きている人が多いのか、という印象を受けた。「働きたくない〜」とか言いながら働いているのだって、結局はお金が欲しかったり、世間体が気になって仕方なしなのかもしれないけど、最終的にその道を選んだのは自分なのだから、それはそれで良くないか?と思ってしまう。

例えば、

「人生には限りがあります 他人の人生を生きることで無駄にしないでください」

ヤマザキ マリ スティーブ・ジョブズ(6) P122より

みたいに、自分の死期から逆算してやりたいことの優先順位をしっかり付けて、それを実行して行けたら有意義な人生になるだろう。でも多くの人はそう言った切羽詰まった状況にあるわけではないし、なんなら「好きなことで生きていく」って言葉が刺さりやすそうな今の現役世代はまんがでわかる LIFE SHIFTによると寿命が100年近くになるのだから、ますますゆっくりと時間を過ごすことになるんじゃないかな。なんにせよ、今自分がいる場所はほとんどが自分の選択によるものだと踏まえた上での「好きなことで生きていく」なのかが大いに疑問で違和感を感じた。

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