おう、お疲れ。俺だ。今日もシビれるアポを取れたんで気分がブチ上がっている。現在我が営業所は絶賛低迷中。稼ぎ日である土日であるにも関わらず、全然アポが上がってこない。ちなみにこの仕事で求められる平均的な仕事量でいうと、新人であれば月間2アポ、中堅で週間1アポ、隊長クラスで週間2アポといったところか。今週に関して言えば約20名も現地に出ているにもかかわらず週間で4アポしか上がらなかったという体たらく。当然、そんな状況下で一番隊隊長である自分、
がコケるわけにはいかない。まったくアポが上がってこない日曜日、刻々と日が暮れ始め、所長様がイライラしている様子が眼に浮かぶ中、たまたま目に入ったお家にピンポ〜ンと突撃する俺。自画自賛になってしまうが、流石にそこはベテランの底力。数字に圧がかかっているこのような状況でも仕留めてくるよね。俺は。

まったく焦りがないわけではないけど、比較的に落ち着いて対応できた理由として、実はその日の19時に手堅い見込み客がいたので、最悪でも週間ボーズは喰らわないだろうなという少しの余裕があったからだ。めっちゃいいお客様に出会えた時に自滅しないことがこの訪問販売の肝である。自滅しない為には余裕が必要。

もちろんそのド新規で取ったお家もめっちゃいいお客様。インターホンを押して要件を伝えると「は〜い、ちょっとお待ちください」とめっちゃ良い人+あまり営業慣れしていなさそうな奥様のリアクション。

奥様は僕が扱っている商材に関心を持ってくれていたのでちゃんと話を聞いてくれている。基本通りに丁寧に丁寧にと進めながらも、奥の部屋にご主人様の気配を感じていたので、内心どの段階でご主人様を巻き込もうかという方にも意識がいっていた。しかし奥様からも色々質問やらご意見をいただき、なかなかご主人様を巻き込むタイミングを掴めずにいた。

こういう状況で奥様と話し込み過ぎてしまうと、ご主人様が疎外感を感じてしまい、いざ面談が取れても敵対的な印象を持たれてしまう。ましてや、営業マンである僕は男性で、自分の奥さんが見知らぬ男と話し込んでいて面白いわけがない。当然逆もあり得る。女性営業マンが最初にご主人様と話込んでしまうと、奥様は面白くないし、むしろそっちの方が後からの挽回が難しそうな気がする。

そうこうしているうちに、ご主人様がタバコを吸いに玄関の方まで出てこられた。それも超仏頂面で。やっぱり奥の部屋でなにか営業が来ていることは察していたのだろう。案の定、会釈はしてくれるものの、素通りして玄関の外へ出ていかれようとした。ここを通過させてしまったら夫婦間の温度差が取り返しのつかないことになるのは経験的にわかるので、もうなりふり構わず、「ご主人様」を連呼しながら奥様も繋ぎ止めつつ、なんとか3人で話せる状態に持っていった。それはもうテクニックとかではなく単なる力技。

考え方によっては、ご主人様を素通りさせて、まずしっかり目の前の奥様を落としきるというのもありかもしれない。ご主人様を呼び止めてしまったが為に、その場できっぱり断られてしまい、最後まで話きれない可能性も大いにある。そこは個人個人の感覚の違いで正解はないのかもしれない。ただ、僕としては経験的に面倒ごとは先に済ませてしまった方が良いという考えがあったので、ご主人様が現れた段階で勝負をしにいった。

ベストな展開としては奥様とほどほどに会話をして、それから奥様にご主人様を呼んできてもうらのがよかった。ただ今回は奥様が商材に対する関心がかなり強く、そこのバランスが偏ってしまっていたために、そこは少し焦りがあった。結果的には良いアポイントを取れたので、ご主人様が出てきてすぐに勝負にいったのがよかったなと思っている。なお、そのあとの手堅い見込み客もちゃんとアポイントになったのでその日一日の仕事としては納得のいく結果になった。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事