一般宅への飛び込み営業が主な営業活動だけど、おかげさまで今の所うちの会社が営業停止になったことはない。とはいえ同業他社で業界ではそれなりに規模の大きい会社が営業停止になったなんて話は珍しいことではない。この記事を書くにあたり処分事業者等一覧 | 東京くらしWEBというサイトも少し目を通してみました。

東京で起こった事例だけが記載されているのか、僕が知っている会社は載っていなかった。それにしても、まぁ、訪問販売の業者が多い事。そしてリフォーム。訪問販売といえばリフォームという印象を持っている人は多いだろう。営業停止になる理由は大体どこも似たり寄ったりで、「嘘」が原因だ。僕が知っている会社も、点検と称しておきながら営業行為をしてしまい、それでお客様の怒りを買ってしまったという例だ。あとは、営業に来ているのに「挨拶だけ〜」なんて入りながらガッツリ営業をかけてクレームがくるなんてこともあるだろう。

僕もかれこれ10年近く訪問販売の営業をしているけど、やっぱり僕が始めた頃よりもそういうコンプライアンスを守る風潮はすごく強くなって来ているのは感じる。以前は僕の上司とかでも、インターホンで会社名は名乗るけど、なんの商材を扱っているのかは告げずに、とりあえず玄関先に出てきてもらうために「挨拶だけ〜」なんて言っていたものだ。しかしどうやら特手商法的なところでは、会社名、なんの商材を扱っているのか、ちゃんと営業宣言、これらをしないといけないような決まりらしい。

お客様が「騙された」と思うような声のかけ方をするのは今のご時世すごくリスクが高い。消費者センターに話が飛んで行くと面倒なことになるだけだ。ちなみに僕も、営業停止まではいかなかったけど、インターホンを押しただけで消費者センターに話がいってしまったことがある。これは不運としか思えないケースなのだけど。

午前中に同業他社がそのお家に営業をかけて断られたのだけど、その日の午後のうちに今度は僕がインターホンを押したら、「昼間断っただろうが!!会社名を言え!!」なんてことになってしまったことがある。お客様からしたら、いちいち会社名なんか覚えてらんないだろうから、同じ商材ってだけで、しつこい営業をかけられたと思ってしまったのだろう。あれは運がなかった。問答無用で消費者センターいき。

もっとも、消費者センターに連絡が入っただけでお咎めとかはなく、会社側としての処理も訪問禁止宅として登録するだけで済んだ。ちなみに僕はテレアポをしていた時にも消費者センターに連絡が入ってしまったことがある。

これは恐らくなのだけど、僕が契約を取ってしまったお客様は高齢によるものなのからか、正常な判断ができていなかった人なのではと思う。僕も少し変な人だなと思いながら話をしてしまっていた。妙に間が長いというのか。今でも結構頭に残っていて、話して時間よりもその間の方が長く、電話機の向こうから壁掛け時計みたいな音が延々と聞こえてきていた。電話の先では別の時間が流れているみたいに。それほど記入欄の多くない契約書を書くのに3、4時間くらいはかかっていたかな。通常は2、30分で書けそうな内容。

僕も変だな、と思った瞬間にでももっと慎重に話を進めるべきではあったけど、断ってきている訳でもなかったので目の前の成果を優先してしまった。結局後日、契約者本人が消費者センターに「なんか怖くなって」と連絡を入れてきて契約解除になったのだけど。

どうしても営業には、嘘と本当、本音と建前、余計なことは言わない、のような情報の非対称性はある。それは当然、行き過ぎたり、のっけから騙す気満々だったりすると後から営業停止のような処分になることもある。少なくとも僕は後ろ暗くなるような営業はしたくない。

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