昨日書いた記事でも少し触れた上司についてもせっかくなので記しておきたいと思う。僕が知る限り、もっとも自分の行いに信念を持っている商談担当といばその上司だからだ。別の記事で、お客様を騙すわけではないけど、話を少し盛ったり、言わなくて良いことはこちらからは言わない、といった営業側のあまり知られたくないスタンスがあることは書いた。もちろん、その上司がオーバートークのような物を全く使わないかと言ったらそうではないと思う。しかし、その上司は自分が良いとは思わない商材は頑なに売ろうとはしない。お客様がよっぽど欲しいと思っていない場合を除けばオススメをしてこない。当然、その営業スタイルは会社の方針とは違うし、売上単価が大きい方が飛び込み部隊に入ってくる給料も変わってくるので、会社側とバチバチに言い争うことも少なくない。本音のところでお客様のことを真剣に考えているのかどうかについては知る由はなく、単にこれを売った後々面倒なことになりそうだと、とか、自分の首を締めることになる、とかの思いもあるかもしれない。

しかし自分の信念に従って行動しているからなのか、なんだかんだ言いながらも他の商談担当よりも高い成約率と売上を残すので、尊敬も多く集める。その実態はただのフィリピンパブ好きのおじさんでもあるのだけど。その信念から来るのか、僕もアポイントの取り方でその上司から散々怒られた。「そんな事、今言う事じゃねえだろう」と思うことも多々あった。それでも僕のアポイントから一番成約をつけてくれたのはその上司なのでトータルで見ると感謝の気持ちの方が大きい。

その上司の営業力もすごいけど、会社内での振る舞いもすごいものがある。社内で普通に公明党の票集めをやってのける。知らない人が見たら脅しのように。「よく飲みに連れて行ってやってるんだから、この人に投票しろよな」とか「投票所に着いたら連絡しろ」とか。一応うちの会社ではそういった、宗教や政治の勧誘は禁止ということになっているのだけど、その信仰心に一切のブレは見当たらない。またあるときは「飯に連れていってやる」と言いながら、そのまま創価学会の座談会に放り込まれたこともある。鮮やかな手口だった。その時は今ほど創価学会に興味関心はなかったので「今後こういうことは付き合えません」といったらめちゃくちゃ機嫌悪くなった。

そのようなちょっと常軌を逸したようなことをたまにしでかすけど、人間的には好きな人ではある。その上司とは今は支社が違うのでご無沙汰になってしまっているけど、もっと営業のことを教えて欲しいと思っている。そうしたら結局「人間力だ!」みたいな感じでまた勧誘されるかもしれないけど。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事