社員旅行の移動中の飛行機の中でサラっと読めて、それでいて”こんな風にはなれないけど、明日からの仕事をちょっと頑張ってみるか”と思わせてくれた。

まず、働き方が凄いと思った。新卒で入った外資系の金融会社時代では睡眠時間が2,3時間なんてザラだったようで、生粋のロングスリーパーの僕としては、この読み始めの時点で著者への勝算は絶たれた思いだ。もちろんビジネスマンとしての次元が全く違いすぎるので勝ち負けなんていうのも大変おこがましいことではあるけれど。ただ労働時間が短かっただけではなく、結果的にはその金融会社で年収がン千万にも上がっていったので、外から見てもその働き方は正解だったのであろう。年収数千万を獲るために必要なストレスや努力、ストレスはこれほどのものなのかとの目安になった。

私事で恐縮ですが、僕としては睡眠時間は8時間は確保したい。ここを削ってしまうと次の日現地を回るのに影響を及ぼしてしまうからだ。すぐ疲れて休憩時間が長くなってしまったり、あとイライラしやすくなってしまったりで。実際それは嘘ではないのだけど、本書を読んでいると自分に対しての甘えも多々ある事を直視せざるを得ない。”集中力が〜”とか”体力が〜”なんて、完全な言い訳ではないにしても、それを盾に自分に甘くしている面もなきにしろ非ずだなと。

先日から引き続き残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学するも並行して読んでいるのだけど、その中で書かれている事でまさに著者にも当てはまってることがあった。それは幼少の頃の悲運を糧に後に大成功を手に入れるという点だ。例えば、リンカーン、ガンジー、ミケランジェロ、マークトゥエインに共通している点で言えば、16才までに親を失っている。著者も物心ついた時から父親はおらず、母親も著者が8才の時に亡くなっている。幼少の頃の悲運”はこの世界は安全な場所ではない”との教訓を子供達に植え付けられ、必死に生きることでそれが後の成功の要因になっていると。

またしても私事だけど、僕は大学生の時、作曲の勉強をしていた。その時の同級生の友人も悲運の少年時代を過ごしていた事を思い出した。お母様は今もご健在のはずだけど、お父様の方が人間味が溢れすぎる方で、友人曰く、酒、暴力、借金、夜逃げで、過酷な幼少期を過ごしていたようだ。友人はその時のことをネタとして笑えるような健やかな成長を遂げてそれは何よりなのだけど、当時の浅ましい自分は、友人の書く曲が素晴らしいのはそういった体験があるからで、逆に羨ましいではないかなんて思ってもいた。それは友人の才能へのただの嫉妬なんだけど。ちなみにその友人は今もプロの音楽家として活躍をしている。

だいぶ話がそれたけど、著者は外資系金融会社で凄まじい結果を出した後、新しく事業家として生きていくことになる。著者が手がけるSHOWROOMというサービスを僕はほとんど利用することがないけど、今みたいに名の知れた存在になるまでには、著者のドブ板営業があってのことだった。才覚と熱量のある人にそんなことされたら、一般人にはもう手が届かなくなるなと。僕自身、ここのところそういった地道なことよりも効率重視みたいな営業することが多く、それもある種甘えだよな、なんて反省する機会になった。

頑張って素敵な女性を見つけるゾ!と思わせてくれる良書でした。

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