所長様には言いにくいが、飛び込み部隊の人員と市場規模が合致しているとは思えない。なぜかと言うと、人員が増えると市場の回転が早くなりお客様からすれば「また来たの?」と思われやすい。回ってくる人が違えばお客様が受ける印象が違うかもしれないけど、でもやはり、同業他社もいる訳なので、一旦回った市場に関しては、市場ストレスを考えて適切な期間を空けておきたいのが飛び込み部隊の思うところ。

しかし、上の人たちはそうは思わないし、飛び込み部隊がどう思おうが知ったこっちゃないのが実情だろう。単純に人員が増えれば、商談の機会は増える訳で、商談担当や営業所長としてはそれで売り上げが上がるのであれば問題ないわけだ。こちらからすれば、そんなペースで市場を回しても利益の先食いをしているだけで、永続的な仕事にならないと考えるのだが、あくまで考えるだけにとどめて、口に出しては言ってはいけない類のことだろう。

この、支社の売り上げ ≠ 自分の幸せの 図式をサピエンス全史を読んでいる時にも思った。狩猟採集民族だったサピエンスに農業革命が起こり、至る所で生活ができるようになり、それでサピエンスは人口を増やしていくことに成功したらしい。種の繁栄だ。農業革命以後の食料といえば、小麦や米などの作物で、これらはそれほど広くない土地でも収穫ができた。しかし、実際のところ、狩猟採集民族をやっていた頃の方が、栄養のバランスが取れ、農業ほどの労働時間をかけなくても食べていくことができていたのだ。なので幸福度で言うと狩猟採集民族の時が高い。種としては繁栄しているが、個々の幸福度は下がった、とハラリ先生が説いていた。

飛び込み部隊の人員が増えることで、会社としての売り上げは作りやすくなるが、各飛び込み部隊隊員としてははますます、稼ぎ辛くなってしまう。残念ながらそんなことを所長様たちに言ったところで何かを変えられるわけではない。自分の力が足りていない、おいしい思いをできる側にいないだけの話で、現状はやり過ごして、いつか甘い汁をすする側になればいいと開き直るようにしている。ここ数年でも、とても飛び込み部隊の市場ペースを考えているとは思えない新卒採用の仕方をしている。業界的にも今後、それほど息が長く続く業界とはとても思えないのに。新卒を入れるメリットとして、ちゃんとした会社アピールをできるところはあると思う。先にも述べたが、案に人員を増やすのは、利益の先食いをしているだけで、どこかのタイミングで枯渇がくると思う。口に出してはいけないことだが、そのあたりのことについて是非会社の見解を聞いてみたい。聞けたら聞けたで、ただただムカついて終わりかもしれないだろうけど。

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